タイムスリップダウン
「悲しみ」とただ一語にて表現のできぬ感情だいているのだ
滑走路 / 萩原慎一郎
鬱病っていうか、同じ気持ちになったひとに優しくしてあげたい
人の顔色うかがわずに話せるようになった。対面じゃなくて液晶画面のなかだからかもしれないけど、気にせずにマイペースでいられた。マイペースが迷惑かけてることは気にしない。
わたしは何にも持っていないんだから何にも怖くない。
友達と話してて「わたしは天から地まで落ちた人間だよ」って言ったら「天にいたことあったんだ(笑)」と返されて唖然としちゃった。唖然?茫然とかな?
あーーーそうだね。天になんかいたことなかったかもしれない。中途半端な人生だったかも。落ちる高さもそんなに高くなかったかも。落ちる前の高さについて指摘されることは初めてだったからまぁ正直傷ついた。
そんなに良い人間じゃなかったじゃん。
そんなに頑張ってなかったじゃん。
そんなに優秀じゃなかったじゃん。
って、そういうことだよね。
鬱病と健常の話にもつながるけど、もともとわたしはただの健常者だった。忘れてた。バリバリに健康!メンタルも強い!自己肯定感も高い!そういう人間じゃなかった。中途半端な高さから落ちただけだったのねー。
いま、そしてちょっと昔、わたしがどれだけ地獄にいたか苦汁を味わったかをコンテンツにして話をするのも大抵おもしろくない。
自虐ネタはウケない。
堕ちたネタもできないし優秀健常者マウントなネタもできないし結局空っぽなのかよ!!!!
こんなに空っぽなら死んだほうがいい。
死んだほうがマシ。死にたくなる。
もう鬱になる前の自分には戻れない。これから回復して理想の自分に近づくこともできない。
わたしは一生中途半端でモノを斜めからしか見ることができなくて捻くれてるままなのだ。
撃ち抜いてくれ、コルトガバメント。
ウザいならウザいと言ってくれ
まあそんなの気にしないくらいの図々しさを持ち合わせたいっていうところもある。
お前はダメ人間だと抑圧してくれ
ポイ捨てされた煙草の吸殻にも劣るゴミカスだと言い放ってくれ。そうしたらスッキリするかもしれない。
誰もわたしなんかに興味はない
誰もわたしの人生に干渉しない。いい意味でも、悪い意味でも。
なあ撃ち抜いてくれ、コルトガバメント。
こんな華々しい散り方もできない
真っ暗で埃だらけの納屋で、脳汁とか血反吐とか無様に垂れ流しながら静かに死んでいく予定。
死ぬときまでひとり
死ぬときまでココロはひとりぽっちだったよ
これはもう居ないTwitterのアカウントの人の最後の言葉
死ぬときまでひとり
人生はもう終わり
終わりにしようって何度も言ったのに蹴りをつけられない自分が格好悪い。英雄にもなれない南條あやみたくメンヘラの女神にもなれない。なれなくてもいいけど…。
死にたくて人生が無理なまま息することをやめないでいる
クソダサイ人間だな
やっぱり二年前に死んでおくべきだったよ
最大のチャンスを逃したよ
真夜中のくらい部屋からこころから君はもう一度飛び出せばいい
滑走路 / 萩原慎一郎
きみは飛び出していけばいい
わたしはできないから見送る
わたしはやり直せないから飛び立つ君をみているね
死んでしまいたい、できれば美しく。
綺麗に死なせてくれ
葬式に誰もが足を運びたくなるような人間になりたかった。